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世界遺産の日光の寺社群、
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世界遺産 日光大紀行(112)日光の自然 「奥日光と英国の女性旅行家・イザベラ・バード」











又、先に紹介した英国の女性旅行家・イザベラ・バードによると、日光滞在中(明治11年頃)に当地を訪れて八島屋に宿泊し、自身の本国への手紙に湯元温泉の活況ぶりを記した。

それによると、
『 湯元温泉は当時リウマチや頑固な皮膚病に効能のある温泉として有名で、大勢の湯治客によりごった返していた。また宿屋は内外ともに清潔で畳は白く襖は軽く香気を放っており、宿泊客はお茶やお茶請けの菓子、凍った雪でもてなされていた 』と記している。

それ以外にバードは、
『湯元には密集した村落があったこと、村落の住宅はきれいな住まいであったこと、住人は毎年10月に冬に備え住宅を“むしろ”で包み翌年5月まで週交代の1人の当番を残して低地で暮らしていたこと、湯元の入口には露天風呂があったこと、村の浴場は4箇所あったこと、村の背後には四角い浴槽の大きな温泉があり湯温は華氏130度(摂氏54.4度)であったこと、冬は3メートルの積雪があった 』 ことなどを書き残している。
1954年(昭和29年)、湯元温泉は酸ヶ湯温泉および四万温泉とともに国民保養温泉地の第一号指定を受けている。



それにしても静かな温泉街であり歓楽街という歓楽的要素ははないが、鄙びた田舎臭さもないのである。
一帯は、温泉の匂いが鼻に快く匂ってきて、温泉地の特有の風情は満喫である。
現在、湯ノ湖畔に約15軒のホテル・旅館があり、自然の中の佇まいで、歓楽色は全くない。
行楽シーズンともなると、大方の宿は満室になるので、早目の予約が必要であろう。
硫黄の湯には湯の花が浮かび、温泉街には温泉地ならではの硫黄臭が漂う。
温泉街の中央には足湯があり無料で利用できる、源泉地は温泉街のはずれの湯ノ平湿原にある。
各源泉は屋根によって保護されていて、ここの源泉は日光湯元の各旅館への配湯だけでなく、近くの光徳温泉や遠く離れた中禅寺温泉まで分湯されている。

源泉地の隣には日光山輪王寺別院の温泉寺があり、これは8世紀に勝道が当温泉を発見した際に建立し、その後途絶えていたもので、現存する構造物は昭和中期に輪王寺によって建てられたものである。
境内には鐘楼も有って、山中の寺とは思われないくらいしっかりとしお寺である。 
その、お寺にも温泉が引かれており、参拝客は男女別の共同浴場として利用されていて、濃厚な源泉湯に入ることができる。 寺で温泉と言うのは、なかなかオツなもんであろう。
又、湯元温泉には、足湯(あんよの湯)もあり、この施設はかなり大きく素晴らしいもので(勿論無料)、時間がある方は足を止めて、足を暖めることお勧めである。


次回、日光の自然 「奥日光と湯の湖」





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