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世界遺産・日光大紀行

世界遺産の日光を中心に、日本有数の広さをもつ、大日光市域の自然、登山、歴史、世界遺産群を巡ります。

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  日本の世界遺産 白神山地(8) 「ブナ林の集水性」   .





ブナの純林




木肌の変色が見られる「マザーツリー」





ところで、「ブナ」(山毛欅)とは、

ブナは、温帯域に生育する落葉高木で、大きいものは高さ30mにも達するものがある。 
樹皮は主に灰白色であるが、黒灰色(地衣類の付着による・・?)と灰色の斑模様が特徴であろう。
表面はきめが細かく、よく地衣類(菌類、藻類であって植物ではない)などが着いて、独特の模様のように見える。

ブナ科ブナ属の木で落葉広葉樹、温帯性落葉広葉の樹林を構成するとあり、椎茸などの栽培以外には、あまり役に立たないとされていた木であったために、伐採を免れたと言われる。

ブナの樹木は、細い枝先の一面に小さな実を付けるため、果樹と同様に寿命がさほどでもなく、平均寿命は200年ほどであると言われている。
自然に放置して倒れたブナは、他の樹木や生物の生存に欠かせない栄養分を供給する、二次的な役割もある。 

「白神山地」のブナの原生林は樹齢の若いもの、大木、老木、倒壊し朽ちたものまで、あらゆる世代が見られるが、400年以上のものも確認されている。


ブナの樹皮には地衣類やコケ植物が付着生育している。
それは樹皮が剥がれ落ちないというブナの性質による要因も大きいが、幹を雨水が流れ落ちて湿気分が多いことも関係が深い。

降雨時にブナ林を歩くと、幹に勢いよく雨水が集まって流れているのに驚かされる。


ブナの樹形は、水を集めるようにできている、

このような幹を伝う流れを「樹幹流」といい、この樹幹流は単に雨水が集まって流れているのではなく、栄養分が多く含まれているのである。 
それはブナの樹幹が、水に養われる地衣類(菌類と藻類との共生体)やコケ植物の生活場所となっているためである。

ブナの樹幹を伝わって流れてきた水はブナの根元で地中に吸い込まれ、地表を流れる水は見えなくなってしまう。 つまり地面に吸い込まれていくのである。 
ブナ林の土壌は豊かであり、黒い土の中にまるでスポンジに吸い込まれていくように雨水が吸い込まれていく、一般にこれらの土壌を「腐葉土」という。
腐葉土が進化すると、更に栄養豊かな黒土を醸成する。

ブナ林の発達する冷温帯は、夏の間は結構気温が高いので植物の生産性は高い。 
しかし、暖温帯に比べて有機物の分解速度は遅く、差し引きとしての有機物の蓄積度は最も多い地域である。 
この厚く積もった有機物を多量に含む土壌が大量の水分をため込むことができるのである。 

無論、土壌動物もたくさん生息しており、土壌構成を良好なものにしている。
ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれるが、それは地上部の植物部ではなく、ブナの作り出した豊かな土壌が雨水をため込むのである。




次回、 白神山地(9) 「十二湖駅






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