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世界遺産・平泉(19) 「北上川」   .







北上川(北上市)





北上川は宮城県の下流域に入ると大きく二手に分岐して、真東に向け、その名も「北上町」に到って追波湾に注ぐ。 分岐してからは追波川とも言われている。
真南に南下した北上川は、港湾で栄える石巻に到る。

一方、北上してゆくと岩手県の一関辺りで、県の中央部を貫通するようになる。
ところで、「一関」とは如何にも関所に関したような名前のつけ方である。
即ちで、平安後期まで俘囚(ふしゅう:朝廷の支配下に入り、一般農民の生活に同化した蝦夷:えみし)の長として奥六郡を支配した安倍氏が一の関、二の関、三の関と砦を築いた事によるという説や平安末期に奥州一帯を支配した奥州藤原氏が、平泉の南側を守るために置いた関所に由来しているという説があるようだ。 
いずれにしても、この地は古くから「関」であったといわれる。


この一関から北へは東北道自動車、国道4号線、東北新幹線、東北本線と名だたる主要幹線が南北に縦貫している。 
しかし、これは無論、近代現代に到ってからのことで、この地域の最大にして特徴的なのが真っ芯に「北上川」が動脈のように流れているのである。
それ以前の交通、通商の手段、所謂、物流路としては奥州街道もそうであったが、何といっても北上川なのである。



北上川は岩手県、宮城県を流れる本流水系で、延長距離が249kmと比較的短いが、流域面積は東北最大であり全国でも4番目に入る。 
また、日本の河川としては勾配がかなり緩いことも特徴となっていて、其の流域の大半は岩手県の中央部を貫通している。
その流域には、一関、平泉、衣川、前沢、水沢、胆沢(いさわ)、江刺、金ヶ崎、北上、花巻、盛岡そして厨川といった奥羽地方の名だたる名称が、既に大和朝廷の時代から知られる地域名が多く並んでいる。 

そして、北上川は盛岡市内の中央部を貫流し、更に北上して岩手県北部・岩手町に到り、御堂観音(いわて銀河鉄道・旧東北本線「御堂駅」)の右裏手にある清冷な泉の湧く処、この地が古くから北上川の源泉だと伝えられている。

11世紀半ばの前九年の役で源頼義、義家父子がこの地に進軍した時に、義家が矢を放った所を弓の端で堀り出すと、清水がこんこんとわき出し、猛暑にあえぐ兵の喉を潤したといわれている。 
この泉を「弓弭の泉」(ゆはずの泉)と称しているようだ。



次回、 「北上川流域の慨史






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