先ず、世界遺産とは
1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。
世界遺産はその内容によって以下の三種類に大別される。
文化遺産
顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など。
自然遺産 .
顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域。
複合遺産 .
文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。
また、内容上の分類ではないが、後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、該当する物件は危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)に加えられ、別途保存や修復のための配慮がなされる事になっている。
なお、無形文化遺産は世界遺産条約の対象ではない。
さて、日本の世界遺産は現在(平成23年度)、文化遺産が12エリア、自然遺産が4エリア存在する。
世界遺産は誰もが一度か二度は訪れたことあるでしょうが、そのイメージとしては、京都・奈良のような寺院仏閣・神社社宮、お城、そして知床や屋久島などの大自然であろう。
しかし、意外に思われるところでは、白川郷のような昔ながらの集落や、熊野古道のような参拝道、石見銀山のような遺跡もあり、又、沖縄(琉球)のように独自に発展した文化や、原爆ドームのような過去から反省する「負の遺産」もある。
このように、日本の世界遺産と言っても多種多様な種類があるようで、日本人独特の独創性、多様性、柔軟性が感じられ、更に、過去から現在へと連綿と続いている長い歴史によって育まれた先人の知恵が迫ってくる。
尚、日本政府は2012年1月25日、「富士山」と「武家の古都・鎌倉」を世界遺産に推薦することを決定、2013年に開催されるユネスコ世界遺産委員会で登録の可否が審議されることになっている。
これら「国内の世界遺産」を巡ります。
地理地域、自然文化面、戦乱を含む歴史の推移、主要な登場人物、関連する事柄などをチョット掘り下げて「雑文形式」で纏めてみた。
御期待下さい・・!。