世界遺産の日光の寺社群、
カレンダー
最新記事
(01/04)
(01/04)
(01/03)
(01/02)
(12/28)
カウンター
フリーエリア
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
世界遺産 日光大紀行(112)日光の自然 「奥日光と英国の女性旅行家・イザベラ・バード」
又、先に紹介した英国の女性旅行家・イザベラ・バードによると、日光滞在中(明治11年頃)に当地を訪れて八島屋に宿泊し、自身の本国への手紙に湯元温泉の活況ぶりを記した。
それによると、
『 湯元温泉は当時リウマチや頑固な皮膚病に効能のある温泉として有名で、大勢の湯治客によりごった返していた。また宿屋は内外ともに清潔で畳は白く襖は軽く香気を放っており、宿泊客はお茶やお茶請けの菓子、凍った雪でもてなされていた 』と記している。
それ以外にバードは、
『湯元には密集した村落があったこと、村落の住宅はきれいな住まいであったこと、住人は毎年10月に冬に備え住宅を“むしろ”で包み翌年5月まで週交代の1人の当番を残して低地で暮らしていたこと、湯元の入口には露天風呂があったこと、村の浴場は4箇所あったこと、村の背後には四角い浴槽の大きな温泉があり湯温は華氏130度(摂氏54.4度)であったこと、冬は3メートルの積雪があった 』 ことなどを書き残している。
1954年(昭和29年)、湯元温泉は酸ヶ湯温泉および四万温泉とともに国民保養温泉地の第一号指定を受けている。
それにしても静かな温泉街であり歓楽街という歓楽的要素ははないが、鄙びた田舎臭さもないのである。
一帯は、温泉の匂いが鼻に快く匂ってきて、温泉地の特有の風情は満喫である。
現在、湯ノ湖畔に約15軒のホテル・旅館があり、自然の中の佇まいで、歓楽色は全くない。
行楽シーズンともなると、大方の宿は満室になるので、早目の予約が必要であろう。
硫黄の湯には湯の花が浮かび、温泉街には温泉地ならではの硫黄臭が漂う。
温泉街の中央には足湯があり無料で利用できる、源泉地は温泉街のはずれの湯ノ平湿原にある。
各源泉は屋根によって保護されていて、ここの源泉は日光湯元の各旅館への配湯だけでなく、近くの光徳温泉や遠く離れた中禅寺温泉まで分湯されている。
源泉地の隣には日光山輪王寺別院の温泉寺があり、これは8世紀に勝道が当温泉を発見した際に建立し、その後途絶えていたもので、現存する構造物は昭和中期に輪王寺によって建てられたものである。
境内には鐘楼も有って、山中の寺とは思われないくらいしっかりとしお寺である。
その、お寺にも温泉が引かれており、参拝客は男女別の共同浴場として利用されていて、濃厚な源泉湯に入ることができる。 寺で温泉と言うのは、なかなかオツなもんであろう。
又、湯元温泉には、足湯(あんよの湯)もあり、この施設はかなり大きく素晴らしいもので(勿論無料)、時間がある方は足を止めて、足を暖めることお勧めである。
次回、日光の自然 「奥日光と湯の湖」
【小生の主な旅のリンク集】
《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ) FC2ブログ seesaaブログ FC2 H・P gooブログ 忍者ブログ
《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」 日本周遊紀行「西日本編」 日本周遊紀行 (こちらは別URLです) 日本温泉紀行
【日本の世界遺産紀行】 北海道・知床 白神山地 紀伊山地の霊場と参詣道 安芸の宮島・厳島神社 石見銀山遺跡とその文化的景観 奥州・平泉 大日光紀行と世界遺産の2社1寺群
東北紀行2010(内陸部) ハワイ旅行2007 沖縄旅行2008 東北紀行2010 北海道道北旅行 北海道旅行2005 南紀旅行2002 日光讃歌
【山行記】
《山の紀行・記録集》
「山行履歴」 「立山・剣岳(1971年)」 白馬連峰登頂記(2004・8月) 八ヶ岳(1966年) 南ア・北岳(1969年) 南ア・仙丈ヶ岳(1976年) 南アルプス・鳳凰三山 北ア・槍-穂高(1968年) 谷川岳(1967年) 尾瀬紀行(1973年) 日光の山々 大菩薩峠紀行(1970年) 丹沢山(1969年) 西丹沢・大室山(1969年) 八ヶ岳越年登山(1969年) 奥秩父・金峰山(1972年) 西丹沢・檜洞丸(1970年) 丹沢、山迷記(1970年) 上高地・明神(2008年)
《山のエッセイ》
「山旅の記」 「山の歌」 「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」 「日光の自然」
PR
この記事にコメントする