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世界遺産・知床(3) 「世界遺産について」
日本各地の世界遺産
世界遺産「知床」MAP(資料)
知床の「世界遺産」について・・、
「世界遺産」というのは、各々「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」と三種に分類されている。
「文化遺産」は優れた普遍的価値をもつ建造物や遺跡など、 「自然遺産は」は優れた価値をもつ地形や生物、景観を有する地域、 「複合遺産」は文化と自然の両方の要素を兼ね備えているもの、と国連(ユネスコ)では定義している。
日本では自然遺産として、平成5年(1993年)屋久島と白神山地が共に登録されている。
現在この「知床」を世界自然遺産としの登録を申請し、まもなく認可されようとしている。
「知床を世界自然遺産に」、希少生物の宝庫であり原生的な植生など、太古の姿をいまだ残す「知床」が、2004年1月に「世界自然遺産」として、地元の要望から政府を通じ正式に推薦され、その年、7月21日から7月25日にかけて、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)デビッド・シェパード保護地域事業部長による現地調査が行われた。
そして、平成17年7月17日、南アフリカのダーバンで開催されていた第29回世界遺産委員会において日本政府が推薦した知床の「世界自然遺産」への登録が決定された。
登録に当たっては、流氷が育む豊かな海洋生態系と原始性の高い陸息生態系の相互関係に特徴があること、シマフクロウ、シレトコスミレ等の世界的な希少種やサケ科魚類、海棲哺乳類等の重要な生息地を有すること等が評価された。
遺産領域としては、斜里町及び羅臼町の知床半島の一部で、知床連山の遠音別岳周辺山域から北方「知床岳」までの山岳地帯を核心部として、これらを取り巻く、ほぼ半島全域と周辺海域の陸地から3kmの海域を緩衝地帯として決められた、面積は概ね71,000haである。(1ha=100㎡)
自然環境の主な特徴として、知床は世界で最も低緯度の季節海氷域であり、海氷に特徴づけられる海洋生態系と陸上生態系が連続することによって複合生態系を形成しており、海洋生態系と陸上生態系の相互関係を示している。
海岸から約1,600m(羅臼岳)の山頂部までの間には、人手の入っていない多様な植生が連続して存在しており、豊富な餌資源と多様な環境を背景として、ヒグマは世界的にも高密度で生息している。
知床は、北方系と南方系の両系の種が混在するなど、地理的位置と多様な自然環境を背景として特異な種の構成、分布がみられるほか、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどの国際的希少種の重要な繁殖地や越冬地となっており、これらの種の存続に不可欠な地域となっている。
尚、「海域」が世界遺産に選定されたのは日本では初めてである。
当時の北海道知事の話として・・、
『 北海道が誇る知床が人類共有の遺産として評価され、世界自然遺産に登録されたことに言葉に表せない幸福を感じている。これは、知床の海域から陸域に至る比類なき生態系や各種の希少生物にとっての貴重な生息地が、世界に認められた証しであり、地元の人たちの世界自然遺産への熱い思いや国をはじめとする関係機関や団体等の熱心な努力のたまものだ。今後とも、先人が愛した豊かな自然環境を持つ知床の保全に努め、これからの世代に引き継いでいくとともに、管理に全力を傾けていく 』 と談話をだしている。
【国内の世界遺産と登録年】
登録年 世界遺産 所在
≪文化遺産≫
93年 法隆寺地域の仏教建造物 奈良
93年 姫路城 兵庫
94年 古都京都の文化財 京都、滋賀
95年 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜、富山
96年 原爆ドーム 広島
96年 厳島神社 広島
98年 古都奈良の文化財 奈良
99年 日光の社寺 栃木
00年 琉球王国のグスクおよび関連遺産群 沖縄
04年 紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山、奈良、三重
07年 石見銀山遺跡 島根
11年 平泉;仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 岩手
≪自然遺産≫
93年 屋久島 鹿児島
93年 白神山地 青森、秋田
05年 知床 北海道
11年 小笠原諸島 東京
次回、「知床の玄関・斜里」
【小生の主な旅のリンク集】
《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ) FC2ブログ C・掲示板 FC2 H・P gooブログ yahooブログ
《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」 日本周遊紀行「西日本編」 日本周遊紀行 (こちらは別URLです)
【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床 白神山地 紀伊山地の霊場と参詣道 安芸の宮島・厳島神社 石見銀山遺跡とその文化的景観 奥州・平泉
東北紀行2010内陸部 ハワイ旅行2007 沖縄旅行2008 東北紀行2010 北海道道北旅行 北海道旅行2005 南紀旅行2002
【山行記】
《山の紀行・記録集》
「山行履歴」 「立山・剣岳(1971年)」 白馬連峰登頂記(2004・8月) 八ヶ岳(1966年) 南ア・北岳(1969年) 南ア・仙丈ヶ岳(1976年) 南アルプス・鳳凰三山 北ア・槍-穂高(1968年) 谷川岳(1967年) 尾瀬紀行(1973年) 大菩薩峠紀行(1970年) 丹沢山(1969年) 西丹沢・大室山(1969年) 八ヶ岳越年登山(1969年) 奥秩父・金峰山(1972年) 西丹沢・檜洞丸(1970年) 丹沢、山迷記(1970年) 上高地・明神(2008年)
《山のエッセイ》
「山旅の記」 「山の歌」 「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
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世界遺産・知床(3) 「世界遺産について」
日本各地の世界遺産
世界遺産「知床」MAP(資料)
知床の「世界遺産」について・・、
「世界遺産」というのは、各々「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」と三種に分類されている。
「文化遺産」は優れた普遍的価値をもつ建造物や遺跡など、 「自然遺産は」は優れた価値をもつ地形や生物、景観を有する地域、 「複合遺産」は文化と自然の両方の要素を兼ね備えているもの、と国連(ユネスコ)では定義している。
日本では自然遺産として、平成5年(1993年)屋久島と白神山地が共に登録されている。
現在この「知床」を世界自然遺産としの登録を申請し、まもなく認可されようとしている。
「知床を世界自然遺産に」、希少生物の宝庫であり原生的な植生など、太古の姿をいまだ残す「知床」が、2004年1月に「世界自然遺産」として、地元の要望から政府を通じ正式に推薦され、その年、7月21日から7月25日にかけて、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)デビッド・シェパード保護地域事業部長による現地調査が行われた。
そして、平成17年7月17日、南アフリカのダーバンで開催されていた第29回世界遺産委員会において日本政府が推薦した知床の「世界自然遺産」への登録が決定された。
登録に当たっては、流氷が育む豊かな海洋生態系と原始性の高い陸息生態系の相互関係に特徴があること、シマフクロウ、シレトコスミレ等の世界的な希少種やサケ科魚類、海棲哺乳類等の重要な生息地を有すること等が評価された。
遺産領域としては、斜里町及び羅臼町の知床半島の一部で、知床連山の遠音別岳周辺山域から北方「知床岳」までの山岳地帯を核心部として、これらを取り巻く、ほぼ半島全域と周辺海域の陸地から3kmの海域を緩衝地帯として決められた、面積は概ね71,000haである。(1ha=100㎡)
自然環境の主な特徴として、知床は世界で最も低緯度の季節海氷域であり、海氷に特徴づけられる海洋生態系と陸上生態系が連続することによって複合生態系を形成しており、海洋生態系と陸上生態系の相互関係を示している。
海岸から約1,600m(羅臼岳)の山頂部までの間には、人手の入っていない多様な植生が連続して存在しており、豊富な餌資源と多様な環境を背景として、ヒグマは世界的にも高密度で生息している。
知床は、北方系と南方系の両系の種が混在するなど、地理的位置と多様な自然環境を背景として特異な種の構成、分布がみられるほか、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどの国際的希少種の重要な繁殖地や越冬地となっており、これらの種の存続に不可欠な地域となっている。
尚、「海域」が世界遺産に選定されたのは日本では初めてである。
当時の北海道知事の話として・・、
『 北海道が誇る知床が人類共有の遺産として評価され、世界自然遺産に登録されたことに言葉に表せない幸福を感じている。これは、知床の海域から陸域に至る比類なき生態系や各種の希少生物にとっての貴重な生息地が、世界に認められた証しであり、地元の人たちの世界自然遺産への熱い思いや国をはじめとする関係機関や団体等の熱心な努力のたまものだ。今後とも、先人が愛した豊かな自然環境を持つ知床の保全に努め、これからの世代に引き継いでいくとともに、管理に全力を傾けていく 』 と談話をだしている。
【国内の世界遺産と登録年】
登録年 世界遺産 所在
≪文化遺産≫
93年 法隆寺地域の仏教建造物 奈良
93年 姫路城 兵庫
94年 古都京都の文化財 京都、滋賀
95年 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜、富山
96年 原爆ドーム 広島
96年 厳島神社 広島
98年 古都奈良の文化財 奈良
99年 日光の社寺 栃木
00年 琉球王国のグスクおよび関連遺産群 沖縄
04年 紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山、奈良、三重
07年 石見銀山遺跡 島根
11年 平泉;仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 岩手
≪自然遺産≫
93年 屋久島 鹿児島
93年 白神山地 青森、秋田
05年 知床 北海道
11年 小笠原諸島 東京
次回、「知床の玄関・斜里」
【小生の主な旅のリンク集】
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《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
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【山行記】
《山の紀行・記録集》
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《山のエッセイ》
「山旅の記」 「山の歌」 「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
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