世界遺産の日光の寺社群、
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世界遺産 日光大紀行(4) 「日光の世界遺産」 .
日光東照宮・陽明門
1998年(平成10年)5月、世界遺産登録推薦にさきがけて「日光山内」として、国の史跡に指定された。
従来、建造物については国宝や重要文化財に指定され、保護が図られている山内地区であったが、面的な保護策は講じられていなかった。
そこで、文化庁、栃木県教育委員会、専門家、学識経験者が協議し、二社一寺をはじめとする土地所有者、土地占有者ならびに関係者等の協力を得て日光山内50.8ヘクタールが文化財保護法にもとづく史跡指定を受けた。
その年の12月、モロッコのマラケッシュ市において、第23回世界遺産委員会が開催され、国の文化財・「日光の社寺」として世界遺産に登録された。
世界遺産に登録された「日光の社寺」の内容は、日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」である。
「日光の社寺」の登録基準としては、世界遺産条項の以下の3つに該当すると判断され、推薦された。
登録基準1; 「人間の創造的天才の傑作を表現するもの」という基準。 (基準条項の1)
日光の建造物の多くは、17世紀の日本を代表する天才的芸術家の作品群で、彫刻師の左甚五郎、日本画の狩野探幽や大工棟梁の甲良豊後守宗広(こうらぶんごのかみふねひろ)など、江戸時代を代表する天才的芸術家であるとした。
登録基準2; 「人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは景観に関する優れた見本であること」という基準。(基準条項の4)
東照宮の本社と大猷院霊廟は本殿と拝殿、それをつなぐ石(相)の間という3つの建築が一つになった「権現造り」という様式ですが、その後の日本古来の建築様式の重要な見本となっている。また、全体としての建造物群は、周辺の杉の大木と一体となって見事に配置されており、日本を代表する宗教的建築群といえる。
登録基準3; 「普遍的な価値をもつ出来事、伝統、思想、信仰、芸術に関するもの」という基準。 (基準条項の6)
「日光の社寺」は、徳川将軍家の祖、家康が眠る墓所として、代々の将軍の社参や朝廷からの例幣使の派遣、朝鮮通信使の参詣などが行われ、江戸時代の政治体制を支える重要な歴史的役割を果たした場所です。また、これらをとりまく自然環境は、山や森を神格化しようとした日本独特の神道思想と密接に関係するもので、なんとも言えない文化的役割を果たしています。
また、これらをとりまく自然環境は、山や森を神格化しようとした日本独特の神道思想と密接に関係するもので、なんとも言えない文化的役割を果たしています。
次回、日光の世界遺産・2
【小生の主な旅のリンク集】
《日本周遊紀行・投稿ブログ》
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《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」 日本周遊紀行「西日本編」 日本周遊紀行 (こちらは別URLです) 日本温泉紀行
【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床 白神山地 紀伊山地の霊場と参詣道 安芸の宮島・厳島神社 石見銀山遺跡とその文化的景観 奥州・平泉
東北紀行2010内陸部 ハワイ旅行2007 沖縄旅行2008 東北紀行2010 北海道道北旅行 北海道旅行2005 南紀旅行2002
【山行記】
《山の紀行・記録集》
「山行履歴」 「立山・剣岳(1971年)」 白馬連峰登頂記(2004・8月) 八ヶ岳(1966年) 南ア・北岳(1969年) 南ア・仙丈ヶ岳(1976年) 南アルプス・鳳凰三山 北ア・槍-穂高(1968年) 谷川岳(1967年) 尾瀬紀行(1973年) 大菩薩峠紀行(1970年) 丹沢山(1969年) 西丹沢・大室山(1969年) 八ヶ岳越年登山(1969年) 奥秩父・金峰山(1972年) 西丹沢・檜洞丸(1970年) 丹沢、山迷記(1970年) 上高地・明神(2008年)
《山のエッセイ》
「山旅の記」 「山の歌」 「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
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世界遺産 日光大紀行(4) 「日光の世界遺産」 .
日光東照宮・陽明門
1998年(平成10年)5月、世界遺産登録推薦にさきがけて「日光山内」として、国の史跡に指定された。
従来、建造物については国宝や重要文化財に指定され、保護が図られている山内地区であったが、面的な保護策は講じられていなかった。
そこで、文化庁、栃木県教育委員会、専門家、学識経験者が協議し、二社一寺をはじめとする土地所有者、土地占有者ならびに関係者等の協力を得て日光山内50.8ヘクタールが文化財保護法にもとづく史跡指定を受けた。
その年の12月、モロッコのマラケッシュ市において、第23回世界遺産委員会が開催され、国の文化財・「日光の社寺」として世界遺産に登録された。
世界遺産に登録された「日光の社寺」の内容は、日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」である。
「日光の社寺」の登録基準としては、世界遺産条項の以下の3つに該当すると判断され、推薦された。
登録基準1; 「人間の創造的天才の傑作を表現するもの」という基準。 (基準条項の1)
日光の建造物の多くは、17世紀の日本を代表する天才的芸術家の作品群で、彫刻師の左甚五郎、日本画の狩野探幽や大工棟梁の甲良豊後守宗広(こうらぶんごのかみふねひろ)など、江戸時代を代表する天才的芸術家であるとした。
登録基準2; 「人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは景観に関する優れた見本であること」という基準。(基準条項の4)
東照宮の本社と大猷院霊廟は本殿と拝殿、それをつなぐ石(相)の間という3つの建築が一つになった「権現造り」という様式ですが、その後の日本古来の建築様式の重要な見本となっている。また、全体としての建造物群は、周辺の杉の大木と一体となって見事に配置されており、日本を代表する宗教的建築群といえる。
登録基準3; 「普遍的な価値をもつ出来事、伝統、思想、信仰、芸術に関するもの」という基準。 (基準条項の6)
「日光の社寺」は、徳川将軍家の祖、家康が眠る墓所として、代々の将軍の社参や朝廷からの例幣使の派遣、朝鮮通信使の参詣などが行われ、江戸時代の政治体制を支える重要な歴史的役割を果たした場所です。また、これらをとりまく自然環境は、山や森を神格化しようとした日本独特の神道思想と密接に関係するもので、なんとも言えない文化的役割を果たしています。
また、これらをとりまく自然環境は、山や森を神格化しようとした日本独特の神道思想と密接に関係するもので、なんとも言えない文化的役割を果たしています。
次回、日光の世界遺産・2
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《山のエッセイ》
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