世界遺産の日光の寺社群、
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169、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・中宮祠と二荒山」
写;二荒山中宮祠神門
二荒(フタラ、あるいはニコウ)の名称には他にも諸説あるようで、『式内社調査報告』には以下の説が紹介されている。
★ 二神示現説…男女対の神の現れ。二神のあらわれ。
★ 補陀落山説…観音浄土を表す、補陀落(ふだらく)山の転化。
★ 布多郷説…男体山一帯を、和名抄の布多郷にあてたもの。
★ 二季暴風説…年2回の暴風。
★ アイヌ語源説…アイヌで熊笹を意味するフトラの転化。
★ 土子説…マタギの地名「根子(ネゴ)」が土着後「土子(ニコ)」となった。
★ 荒風現象説…二季に渡る「男体颪」と「日光雷」。
★ 荒神説…二荒は、太荒であり、荒神の意味。
★ 安羅説…日本府のあった安羅の音から、荒々となり、二荒と変化。
等々、多彩である。
「式内社調査報告」とは、
平安中期に書かれた朝廷及び朝廷周辺に関する規律(律令)、格式を著わした書物を延喜式(えんぎしき)といい、その中に神社の格式を著わしたのを「延喜式神名帳」(えんぎしき じんみょうちょう)と呼ばれている。 それは、延長5年(927年)にまとめられた「延喜式」のうち、巻九・十に纏められたものをいい、当時、「官社」とされていた全国の神社一覧である。
式内社調査報告は、その「延喜式」に書かれてある神社を調べるために、或いは、調べた結果を記した中心的な書物である。
この「式内社調査報告」は、全巻25冊にも及ぶとされ、聞くところ、神田の古本屋で一冊25万円で販売していたとか。
。
次回、「中宮祠と男体中宮」
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