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世界遺産 日光大紀行(14) 「日光・足尾地区・2」 .




庚申山の異様な山塊 .


足尾の西方山地にある庚申山は、最高峰・皇海山(2143m) 、 鋸山(2050m)、庚申山(1901m)の尾根を連らねる山々の1峰である。
一見、群馬の妙義山に似ていて、奇岩怪岩の奇怪な山容は、関東の耶馬渓と言われている。日光火山群と赤城火山の中間に位置していて、その特異な岩質は、地質学的には固くて侵食に強い岩石が噴出し、トロイド状(ドーナツ型)の岩峰を形成したという説がある。
しかし、何故あれほどの稀有な断崖が出来るのかは、確かなところは分かっていないという。 

この庚申山で初めて、希少珍種の野草が発見されたという。
庚申草(コウシンソウ)という多年草の食虫植物の山野草で、世界中でも庚申山と男体山、女峰山、袈裟丸連峰の一部にだけに見られる珍種であるとされる。
明治23年(1890)、三好学博士が庚申山に群生しているところを発見し、山名をとって名付けられたといい、国の特別天然記念物である。 
下界ではまず生育できない珍種中の珍種で、無論、指定された研究者以外は採取はご法度である。




足尾の庚申山信仰 ・ 庚申講 .

この奇怪な岩峰の庚申山は神仏宿る山とされ、今でも歴史を彩るように山腹、山麓には庚申塔、青面金剛像石碑、三猿碑などを各地に見ることが出来るという。 
庚申信仰の隆盛期である江戸時代中期から後期にかけては、足尾の庚申山・猿田彦神社の庚申講中の参拝で多いに賑わったと言われる。
明治前期までは、古道を通る庚申山・猿田彦神社への道程は、足尾の集落から歩くと丸一日掛かったといわれる。 

当時の庚申山・猿田彦神社の宿坊には多数の参拝者が宿泊していたとの記録も残っており、庚申山・猿田彦神社詣の参拝者が絶える事は無かったとも言う。 
だが、現在この古道(参道)を通って庚申山・猿田彦神社へ歩く講中の参拝者の姿は見られないし、道中の庚申塚や石仏、丁石(丁目石・丁標石・行程石)といった石碑も次第に風化しつつあるようだ。 
ただ、今は銀山平までは車で入ることも出来るし、かっての古道、参道は今は庚申山への趣味の登山のためのルートになっていて、山道は往時を偲ぶことも出来る。
昔の、この足尾の庚申山信仰は、全国の庚申信仰の総本山とも言われる。



次回、 「日光・足尾地区・3






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