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世界遺産の日光の寺社群、
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15、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺逍遙園」




http://nikkotoshogu.com/html/rinnouji/file/shoyoen4.gif


http://www.rinnoji.or.jp/keidai/homotu/koyo/071107.jpg
逍遙園




 
日光開祖の寺院で、天台宗の門跡寺院としても有名な輪王寺の境内に入るとすぐに「逍遙園」が迎えてくれる。
京風池泉回遊式(池を中心として、その周りを歩いて楽しめる形式)という形の日本庭園で、面積はおよそ3,200平方メートル(970坪)という広大さであり、庭園全体の造りは、南西部を築山として、南方の鳴虫山と西方の男体山、北方の女峰山(・赤薙山などの山々を借景(庭園外の遠山や樹木をその庭のものであるかのように利用してあること)として池を琵琶湖に見たてて近江八景を模したといわれる名庭園だそうである。
尚、近江八景を模した理由は、朝廷から門跡として迎えられた宮様が故郷を偲んで寂しがられないようにするためと言われている。

日光の自然の紅葉は言うに及ばずであろうが、こちらは人工の紅葉の名所として有名で、日光全山の各種の紅葉のコレクションを一園に集めたとも言える程の見事さといわれる。
佐藤一斉(江戸後期の美濃国出身の著名な儒学者)の著した「逍遥園記」から引用すると、『 園内には琵琶湖の近江八景を模した大池があり水清くたたえ、その水面に空の雲と囲りの木立が映し出される様、ならびに夕月が東から上って池の嶋の付近の樹木を照し出して、水面にうつし出される様は格別。嶋にかかる石の小橋を渡りつつ観賞されるあたりのたたずまいは、別天地に参ったような感慨を深める。 』と記されている。


なこの「逍遥園」は、1200年の歴史を持つ輪王寺門跡の庭園として江戸時代初期に作庭されたもので、一説には小堀遠州(こぼりえんしゅう;、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての大名、茶人、建築家、作庭家)の作といわれ、その完成を見たのは寛永年間とされる。
その後たびたび改修が繰り返され、江戸時代全般にわたる変化が見られる興味深い名園であるとされる。

 今は僅かに、中の島と滝の石組付近とに江戸初期の面影を残しているが、江戸後期には大改造されて面目を一新、さらに明治時代に一部改作され、ほぼ現在の景勝となったものとされている。
明治期、明治天皇の東北御巡幸の際には木戸孝允らを随え、この逍遥園に在った「輪王寺本坊」に三泊されたといい、世界遺産の二社一寺をはじめ、奥日光の中禅寺方面まで御巡視されたという。
この巡行の折はちょうど神仏分離の混乱の時で、天皇が「旧観を失うなかれ」という有名な言葉を発し、相当数の堂宇、仏像彫刻、その他の仏具が難を逃れたと言われる。 


次回、日光、 「輪王寺・宝物殿」







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