忍者ブログ
世界遺産の日光の寺社群、
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
フリーエリア
[307] [306] [305] [304] [303] [302] [301] [300] [299] [298] [297
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。







  84、日光の世界遺産;二社一寺 「東照宮 本殿唐門の恙(つつが)」  





http://c2.atwiki.asia/livia/2/2013/1002/a90ea9e4895f8fbbf12d.jpg



http://c2.atwiki.asia/livia/2/2013/1002/e230061d4843ae5a2f6c.jpg
唐門の屋根上の正面の恙(つつが、唐獅子ともいう)と後方両側の龍(りゅう)



http://c2.atwiki.asia/livia/2/2013/1002/577378c2bb52fb6388a0.jpg
唐門の屋根上の両側の龍、





ところで、唐門に施されている奇獣の「恙」とは一体、何物(者)だろう・・?。

恙という文字を辞書で引くと、病気などの災難、やまい、わずらい等としている。
恙(つつが)は元々、病気や災難という意味であり、それがない状態を指す言葉として「つつがない」という慣用句が生まれた・・?。

それに関連して、昔は原因不明の病気があり、その病気は「恙虫」(つつがむし)という妖怪、魔物に刺されたことによって、発病し、命をも落とすと信じられていた。
つまり、恙という妖怪を、奇獣として当てていたのかもしれない

後世になってからこの病気がダニの一種による感染症(ツツガムシ病)であることが判明したが、そこから逆にこのダニがツツガムシと命名されたものである。

「恙」は「憂」という意味もあるらしい。
「恙は人を嚼(か)む虫なり。 善く人の心を嚼み、人、毎(つね)に之に患苦す」
という古い文に由来するそうである。
日本には、「恙虫伝説」というのも有ったらしく、それは恙虫を妖怪と見たたての伝説でもあるらしい。

「歳(さい;収穫物)亦た恙無きや、民亦た恙無きや、王亦た恙無きや」

このように、「恙無い」(悪災をもたらす魔物、妖怪はいない)という言葉は、本来、中国の故事によるものらしく、古い旧い時代の日本でも、あの聖徳太子が「隋」(遣隋使)の煬帝に送った国書に「日出ずる処の天子、日没する処の天子に書を致す、恙なきや」と使われているのはよく知られている。

この故事を引用したのが、有名な「故郷」(2番の歌詞に、「恙無きや」とある)という歌でもある。
東照宮の唐門に描かれている、「恙の足は金環で留めてある」ので良かったが、これが放たれたら大変な事になる。

尚、「恙虫」は、ツツガムシ科のダニの総称。 ツツガムシの幼虫に刺されて起る急性伝染病の病原体は、リケッチア‐ツツガムシといい、患部は壊疽(えそ)に陥り潰瘍を作る。



次回、日光東照宮 「本殿唐門の白檀」









【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ    seesaaブログ   FC2 H・P   gooブログ   忍者ブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)  日本温泉紀行 

【日本の世界遺産紀行】   北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観   奥州・平泉   大日光紀行と世界遺産の2社1寺群   

東北紀行2010(内陸部)    ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002   日光讃歌



【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   南ア・仙丈ヶ岳(1976年)   南アルプス・鳳凰三山   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   尾瀬紀行(1973年)   日光の山々   大菩薩峠紀行(1970年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   奥秩父・金峰山(1972年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「山旅の記」   「山の歌」   「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」   「日光の自然」



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Copyright (C) 2009 日光の世界遺産、二社一寺、, All right Resieved.
*Powered by ニンジャブログ *Designed by 小雷飛
忍者ブログ / [PR]