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世界遺産の日光の寺社群、
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 世界遺産 日光大紀行(56)日光の歴史 「日光の近代史・2」 





明治の日光山、神聖な地域の神社仏閣は輪王寺宮廃止、東照宮、満願寺(輪王寺)、二荒山神社の寺社分離が行われ、それに伴ない神社境内からの仏堂の移転、あるいは多くの仏像の破壊や遺棄されたりして消失と混乱が生じる。

そのような中 明治9年明治天皇東北御巡幸の際、日光御巡幸となり満願寺にご滞在の折、これらの事態を痛ましく思い『そのままに差し置け』との詔((みことのり;天皇の指令)が出され、合わせて金子を賜ることになる。

そのため、明治期の宗教改変にも被害が最小限ですみ、更に、傷ついたものは国費で修理を施され今の日光が残ったとされる。


しかし、開山以来日光山唯一であったものが、太政官布告の神仏分離令よって、旧来を一新し、統治が分割されたため東照宮、二荒山神社、輪王寺の二社一寺となってからも、その影響は今に尾を引いている。
これらは、現在の姿とほぼ一致し、後の世界遺産へと繫がることになる。


一方、一般民衆にとっては、それは宗教的束縛からの解放でもあり、明治5年、日光山の女人禁制がとかれる。

同時に、今までは参詣や講で賑わっていたものが観光地として変化してゆき、富国・通商などで海外から外国人が渡航するようになり、当時海外にも広く知られていた景勝地・日光を訪れる外国人が増えた。


イザベラ・バードやフランツ・フェルディナント大公(オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者)は、日光滞在中の出来事を手記として残し、当時の日光の様子を知る貴重な文献として知られている。

イザベラ・バードという人は、明治11年、西洋人女性として初めて東北を旅行した英国人旅行家である。 
この年は、西郷隆盛の西南戦争が終わった翌年でもあり、東北から北海道までを、日本人通訳一人を連れて、駄馬で3ヶ月かかって旅行し、「日本奥地紀行」という本を著わしているる。


日光東照宮や中禅寺湖、日光湯元温泉、藤原などを外国人が訪れるようになり、外国人が日光に快適に滞在・宿泊するため、ホテルなどの施設が整備された。

以後、「日光を見ずして結構と言うこと莫れ」という言葉で日本中に観光地・景勝地として知られるようになり、次第に国際観光都市として広く世界に知られるようになった。

こうした意味で日光は、近代化を日本に先駆けて取り込んだ観光地とし、又、再生する道を築いたと地域として、特筆されるべき地域なのである。


昭和9年、日光は国立公園に指定される。
自然の美と建築の美を兼ね備えた、日本有数の地であり、それ故に日光は太平洋戦争の戦火も免れ、他に類を見ない文化遺産は、現代に継承されたのである。

1998年(平成10年)12月、モロッコのマラケッシュ市において、第23回世界遺産委員会が開催され、国の文化財・「日光の社寺」として世界遺産に登録された。
世界遺産に登録された「日光の社寺」の内容は、日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の全103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」である。
(詳細は後に記載)





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