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世界遺産の日光の寺社群、
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  12、日光の世界遺産;二社一寺 「日光山内のシンボル神橋」 



http://220.221.228.170/record/current.jpg?rand=981581


http://www2.odn.ne.jp/~cbb90540/nikko/13.jpg
日光山内・神橋






東武日光駅を降りると正面にバス停がある。
ここから二社一寺へは、ほぼ直線で1・5km、真直ぐ歩けば徒歩で20~25分、バスでも5分程度。 若干の上り坂と言う事と山内を沢山歩く事を考えても、ここは市内の様子や雰囲気を見物しながら、ジックリと歩いてゆきたい。
二社一寺へ訪れるには、とにかく真直ぐに行くと大谷川に架かる洒落た「日光橋」を渡る。バス停だと「西参道」で降りる事になる。
ここは既に日光山の入口にあたり、直ぐ左に赤い弧橋の「神橋」が見えている。
「神橋」の読み方は「しんきょう」である。


聖地日光の表玄関を飾るにふさわしい朱塗に映える美しい神橋は、聖都・日光の象徴的建造物である。
幅6メートル、長さ27メートル、高さ(水面より)10.6メートルあり、高欄には親柱10本を建て、それぞれに擬宝珠(伝統的な建築物の装飾)が飾られ、橋板の裏は黒漆塗で、その他は朱に塗られている。
奈良時代の末に、神秘的な伝承によって架けられたこの橋は神聖な橋として尊ばれてきたが、寛永13年に現在のような神橋に造り替えられてから、もっぱら神事、将軍社参、勅使、幣帛供進使などが参向のときのみ使用され、一般の通行は下流に仮橋(日光橋)を架けて通行することとしたという。

この橋は「山管蛇橋」という別名もある。
これは、この地に勝道上人が二荒山(男体山)で修行をするために訪れた時に、大谷川の急流に行く手を阻まれ、神仏に加護を祈ると「深沙大王」が現れ、赤青2匹の蛇で両岸をつなぎ、その背に山管を生やし勝道上人を対岸に渡したという。
勝道上人は、お礼の意味をこめて、後に深沙大王のお堂を建ててお祀りしました。


深沙大将(じんじゃだいしょう)は、仏教の守護神の一人で、大般若経の十六善神とともに描かれることが多く、深沙神、深沙大王とも呼ばれる。
玄奘三蔵がインドへ経典を求めて行く途中、砂の中から現れ、玄奘を守護した神と伝えられる。

深沙大王を祀る深沙大王堂が、直ぐ向かいの山内、太郎杉の隣にある。
お堂に扇の要をはずして願い事をすると願いが叶うといわれ、特に花柳界の信仰が厚く、小雨の中、蛇の目傘をさして朱塗りの神橋の近くを歩く芸妓衆の姿は、とても絵になる風景だったそうである。
又、東京調布の深大寺は、「深沙大王」を祀る寺院として有名である。

神橋は、昭和57年男体山頂鎮座1200年祭斎行に際し、昭和48年よりその奉賛を目的として、広く一般に公開され、平成9年より大修理が行われた。 
山間の峡谷に用いられた「はね橋」の形式としては我国唯一の古橋であり、日本三大奇橋(山口県錦帯橋、山梨県猿橋)の1つに数えられている。
日光山の世界遺産登録時に、同時に指定されている。



次回、 「日光山・輪王寺」






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